これはkagoが去年の夏に行った一人旅の最中の手記と記憶を元に執筆しています。
旅15日目
2006.9.12 月曜日
足摺岬→高知市(高知)
総走行距離168.49キロ
足摺岬から高知市への超ロングラン。
一度走った道を引き返すのは、道を知っているだけあって暫くはスムーズにすすむ。
そして今日は迂闊に観光をしていると目的地にたどり着けない可能性が高いので、
ペダルを漕ぐ→休む→ストレッチ→アンパンをかじる→ペダルを漕ぐの繰り返し。
しかし走るだけではさすがに味気ないので、
徳島YHで出会ったバイク乗りの人から教えてもらった黒潮本陣という所による。
ここは地図にも載っているような有名な場所で、
温泉が併設されてたりして本当はゆっくりしていきたいのだが、
お勧めのカツオのタタキ定食を食して立ち去る事にする。
しかし食堂に入ると営業時間が調度終わったところだという。ショック。
近くに庄ちゃん食堂というおいしい店があるそうで、そこを紹介される。
けれど、そこへ向かうとどうしても時間のロスがあるので食事は諦めざるをえない。
その旨を食堂の人達に告げて立ち去る準備をしていると後ろから声をかけられる。
『残っていた分で一人前つくったから食べて行きなさい』とおばちゃん。
ありがたい。こういう親切を受ける度に本当に心が暖まる。
カツオのタタキも以前高知で食べたものよりか美味かった。
食堂の人達にお礼を言って、黒潮本陣を去る。
後は高知を目指すのみ。暫く上りが続くが、その後には下りがあるのだ。
だからペダルを漕ぐ足を決して緩めたりしない。
途中で日本一周をしているチャリ乗りに出会いお互いの自転車を褒め合ったりする。
夜七時、高知YHに到着。かなり疲れている。
今までには感じた事のないくらいの疲労。足がガクガクして上手く動かない。
けれどこの高知YHに着たら利酒をやらない訳にはいかない。
今回も同室の人を巻き込み参加する。
しかし疲労のためか間違えてしまう。くやしい。
そしてまた土佐の地酒に舌鼓をうつ。疲れているので、かなり酔っぱらう。
饒舌になり、YHに泊まっていたお客さんといろいろ話に花が咲く。
普通に暮らしていたら一生言葉を交わす事のないような人達とも
旅先では楽しく会話ができるのが嬉しい。
その中の一人のお兄さんから、バイク用のグローブをもらう。
僕が手袋をせずに旅をしていて、手のひらがすり切れて痛いという話をしたら、
わざわざ僕の部屋にまで持ってきてくれた。ありがたい。
なんだかんだで12時ごろに就寝。
○振り返ってみて
この日はなんと写真を2枚しか撮っていません。
そして本当に走ってばかりだったので、記憶がかなり薄いです。
ちなみにこの日がこの旅での最長走行距離です。